三者のコミュニケーションを大切にした外来実習

私は、酒巻先生にお声がけ頂き、群馬大学医学部5年生を対象とした「患者さんの声を聞く」という講義(2006年~2014年)で、“患者講師”として教壇に立たせてもらった経験があり、当時、外来実習に望むこととして下記の文章を書きました。

あらためて読み返すと、「どんだけ上から目線やねん!」という感じですが…。

 

私は大病院に通院しているので、診察の際、外来実習の学生さんに見学された経験が多々ありますが、不思議なのは、挨拶をせず動きもしない学生さんが多いということです。

医師が診察の始めと終わりに、「こんにちは」「お大事になさって下さい」と患者に声をかけても、学生さんはただ無言で立っているだけ。患者が診察室を出る際に、荷物やカルテを抱えてドアを開けるのに四苦八苦していても無言で見ているだけ。

「こんにちは」「私がドアを開けます」「今日は診察を見学させて頂き、ありがとうございました」などと若い学生さんが爽やか、かつ機敏に対応して下さったら、患者の方も、「実習、頑張ってね」「立派なお医者さんになるのを楽しみにしているわ」とエールを送りたくなるのが人情というものです。

診察の見学とはいえ、お地蔵様にならず、若者らしい誠実さで患者とのコミュニケーションを大切にして欲しいです。

 

この文章を書いてから数年経ちましたが、外来実習の様子もずいぶんと変わりました。

お地蔵様は過去の話、現在は学生さんのご挨拶や気遣いが当たり前となり、先日の外来実習ではコミュニケーションをとらせてもらう機会もありました。

 

担当医:どんな医師になって欲しいか、患者さんの声を学生に一言聞かせてもらえませんか?

学生 :お願いいたします。

わたし:えっ?(初めて言われたなぁ)では、私は○○で○○な医師になって欲しいです。

学生 :はい、頑張ります!

わたし:それと、○○先生(担当医)のように、いつも笑顔で患者の話を良く聞き寄り添って 

    下さる医師になって欲しいから、診察の様子をしっかり見学して下さいね。

担当医:大木さんはそう思って下さっていたのですか?(お顔を紅潮させて嬉しそうなお顔)

 

担当医には10年以上お世話になっていますが、これまで見たことがない満面の笑みを浮かべられたので、ビックリしました。考えてみれば、こういう機会でもない限り、「ありがとう」とお礼は伝えても、どう思っているかなど伝えるチャンスがありませんよね。

担当医には心から感謝しているし、学生さんに担当医のような医師になって欲しいと思う気持ちも本当です。今回、学生さんと担当医にお伝えすることができて良かったなぁと嬉しく思いました。
それと同時に、素直でまじめな学生さんを応援したい気持ちでいっぱいになり、
「がんばって下さいね。応援しています」
と帰り際に、3回も声をかけてしまいました。学生さんも嬉しそうなお顔をされていました。
三者(学生・患者・担当医)のコミュニケーションを大切にした外来実習、ぜひ、今後も続けて欲しいです。

 

我が家の花見月が満開です。縄張りにしているおトリさんが飛びまわっています。(写真)

 

最終更新日

2017.12.12

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大木里美

埼玉県に住む主婦で指定難病を患う患者です。

遠隔医療の普及を心から願い「一般社団法人埼玉県障害難病団体協議会(障難協)」及び「中枢性尿崩症(CDI)の会」と共に活動しています。

見守り機能付き服薬支援装置を使用していますが、見守りが心強く、乱れていた服薬状況も大きく改善、QOLが向上しました。

ドン臭いくせに猪突猛進の私ですが、良いご縁に恵まれ、助けて頂いています。幸せなことです。(皆さまに感謝)